下剤を飲み、苦しみだした次男は、翌日に検査を受ける予定だった病院に救急搬送された。
処置が行われ、このまま検査をします・・・という運びになり、待合室で待つ。
次男の「痛い痛い!」という叫び声が聞こえしばらくすると静かになった。
麻酔を打たれたようだ。
20分ほどすると、担当していた先生から呼ばれた。
検査の結果を画像付きで印刷したものを差し出し、説明が始まった。
大きな腫瘍があり、内視鏡がなかなか入っていきませんでした・・・と。
女医さんが、可能性を述べていく。
そこに「大腸がん」という文字があり、そこの説明はとても慎重に「あくまでも可能性の1つ」と申し訳なさそうな言い方をしてくれた。
ただ、他の可能性は書かれていなかった。
素人の私がみても、あきらかにおかしな色の内蔵の写真。
いや、昨日まで元気だったし、そんなはずはない・・・と否定しながらも「恐怖」だけが残った。
次男は肛門から管を通し、中にたまったものを出す処理が続いていた。
このまま入院になるという。
その後、外科の先生に呼ばれ、現状の説明がされた。
あらためて画像をみながら、可能性をいくつか言われた。
炎症性潰瘍炎、リンパ腫、GIST、がん・・・
外科の先生は「お母さん、がんばりましょう。」と力強く言った。
それは、そう簡単なことではないですよ・・・と言われているのだと理解した。
そして早急に病理検査に出します、とのことでそこからはっきりするまで5日ほどかかった。

本来はもっとかかるらしいが、緊急性があるとの判断で急がせてくれたようだった。
一番に連絡したのは夫だったが、あまりに非現実的な私の話に、受け入れることができない様子だった。
次に姉に電話したときは、私は泣いていた。
「どうしよう、どうしよう」と繰り返す私に、
姉は、「そんなはずない!こんな若いのにありえない!!」
そう言って慰めてくれた。
そうだよね、そうだよね・・・とただただ間違えであることを祈った。
どうか癌ではありませんように・・・と。

